落款朱肉
落款朱肉 朱色朱肉
朱肉(しゅにく)とは、印鑑を用いる際に使われる赤い(朱色の)印肉のことです。
古代より印鑑そのものは洋の東西を問わず用いられていましたが、朱肉が歴史に登場するのは意外と遅く、中国は宋代のころと言われています。
それ以前は泥を用いていたらしく、朱肉の別名が印泥であるのはそのためらしいんです。
江戸時代には武士階級にのみ朱肉が許され、庶民の印影は黒でした。
朱の色は自然界の辰砂(硫化水銀)によるものであり、現在でも工業的に作られた硫化水銀を用いています。
これは一般の有機色素を用いると、紫外線をはじめとする自然現象による退色があり得る為です。
ただし、硫化水銀を用いることによって廃棄、特に焼却時に水銀の環境への散逸が憂慮されている側面もあるので注意が必要です。
朱を松脂、蝋などと、朱液の保持体を繊維に練り込むことにより製造されています。
なお、朱肉を入れる容器のことを肉池(にくち)または印池(いんち)と言います。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
